「耳貸して~」
娘の話~いつもだけどね
彼女はここ半年程、おやつが食べたい、トイレに行きたいという時に
「耳貸して~」と言ってこそこそ話で要求をしてくる。
トイレに行きたいという時に使い始めたので、
すごいね!お嬢様か!と私が激しく突っ込んで以来、
気に入ってしまい常用している。
人がたくさんいるときならまだしも家の中で二人しかいない時も使ってくるので、
いや、いらんやろと思うのだがまあ、いいか
私の友達の前で、「耳貸して~」と言っていつもの様にこそこそ話をしていると
友達が「公家っぽい」と言って笑ってしまった。
公家の皆様(公家の皆様って言い方もどうかと思うが)はこそこそ話で会話を楽しむらしい。
4歳児は公家の遊びに精通しているのであるか。
この数日前、夜に寝ついた彼女が突然泣きながら目を覚ますのでどうしたかと思うと
「鬼が〇〇ちゃんを追いかけてきた、赤鬼」というのであ~そりゃ怖かったねと言う。
でも、最後の赤鬼の部分を力強く言うのでこっちは吹き出しそうになる。
赤鬼は多分、彼女の中で怖い方の鬼なんじゃないかな。青鬼はまだまし。
吹き出しそうになりながらまた寝かせようとするもなかなか寝ない。
赤鬼を引きずっているのかと思ったら「お腹がむずむずする」と言う。
お腹がむずむず?これは幼児特有の言葉かと思うのだがどうやらお腹が痛いらしい。
次第に激しく痛がるのでこりゃどうしようかと思っていると、
痛がりながら「耳貸して~」ときた。
ここで!?使う!?最大級にツッコミたかったのだが、ここは先に耳を貸す。
「病院に行く」とこそこそ言ってきた。
病院嫌いの娘が自ら行くってのはこれは相当だと思い、慌てて救急へ。
我が家からはタクシーで行くしかないのでアプリでタクシーを呼び寄せる。
こんな時のために登録など済ませているので7分ほどで来てくれる。
(アプリ登録オススメです。緊急の時頭がパニックになるから
タクシー会社あれこれ探してる余裕ないし。雪の日とかにも予約しておける。)
タクシーに乗ってちょっと安心したのか、痛がっていたのが静かになり
こちらも一息つくとさっきあんな事態なのに「耳貸して~」って言ってきたな~と思い笑いそうになる。
最近は耳を貸してまで聞く必要のない使い方もしていたのでどのパターンでくるか読めなかったのだが、
彼女にとっての緊急事態に耳を貸すことになるとは思わなかった。
そんな彼女、タクシーに乗って痛みがなくなりそのまま痛みが消えたらしく
病院からの帰り際には元気になっていた。
気が付けば、まだ日付が変わる前で電車もまだ動いていたので帰りは電車で帰ることに。
最寄駅からはまた、タクシーに乗ったんだけどね、
普通に駅のタクシー乗り場からね、
そこで奇跡が!行きに乗せてくれた運転手さんと全く同じ運転手さんに乗り合わせたのです!
なんか似てるな~同じタクシー会社だしなと思って行きの領収書を見直してみると車番号が同じ!
「おお~」となって思わず、声かけたね。
これまで何度か夜中に救急にかかるためにタクシーを呼んだのだが、
家から病院までスムーズに行ってくれたことがなかったのです。
それが今日の運転手さんはスムーズにかつ一番お安く行ってくれたので有難がっていたところだったのだ!
その運転手さんにまた会えて、行きのお礼も言えて満足。
しかしこんな偶然もあるんだね~って車中で運転手さんも交えて大盛り上がり。
結果、娘も大したことなくなんだか楽しいよるになったのであ~る