はざまみゆきの「きしょい満面」

ハイリンド劇団員はざまみゆ喜です。

アピール女子

4歳娘、アピール女子中である。

保育園の玄関での話である。

私には、サンダルずれしたかかとを見せて

「ちょっと痛いなぁ」と報告するだけなのに

送迎時に出会う先生や保護者に対して

「あ~あ、サンダルがすれてかかとが痛いんだよなぁ」

と大げさに痛がりながらでかい声で聞かせるのである。

それは大きな独り言のようなのだが明らかにそこにいる人に向かって発信するのだ。

「あ~あ、」が始まる前に

「ねぇ、聞いて~」などつけるならばかわいらしくもあるのだが

その類がないので、ちょっと大きい独り言。

でも明らかに誰かに聞かせる為の独り言。になっている。

それがたまにならいいのだがここ最近はほぼ毎日何かをアピールしている。

今日は自分の保育園かばんから見えないジュースを出して飲むという行為をひたすら繰り返していた。

「あ、ジュース飲まなきゃ」とでかい声。

保育園内でやるから、周りの保護者や先生も「え?!ジュース?(保育園で)」

という視線を投げかけたところで透明ジュースをゴクゴクする。

周りの大人は失笑。そう、大人の反応を楽しむ4歳。そして、私面白いでしょをアピールする4歳。

でも、アピール女子は繊細な一面も兼ねそなえている。

秋の運動会ではまさにそれが象徴のように出ていた。

登園して大衆を見た途端に号泣。行きたくない、行かないを連発。

運動会前に「行っておいで」、「行かない」の押し問答が繰り広げられ、

イムリミット・・・。

最終的には、私の足にくっついていた娘を先生は無理矢理はがし、引っ張り、

私はキックでもするかのごとく足を振り払い、先生に預け外で見守ることとなる。

どうなったかというと、運動会のプログラムの半分は

泣きながら先生に抱っこされほぼ競技に参加せず・・という運動会に。

多分、3歳の昨年はなんだか訳もわからず参加できたんだろうが

4歳ともなればこんな大勢の前で走ったりできるかい~!って思っちゃったんだろうな。

そしてこんな繊細な一部分を見ると

「あ~もっと小さい頃から(今でも小さいけど)人前で躊躇なくできるように

習い事とかさせたほうが良かったのかな~」

なんて思うけど、アピール女子ぶりを見ていると

「あ~小さい頃から(今でも小さいけど)劇団の稽古場に連れて行って

稽古を見せたりさせすぎたかな~」なんて相反することを思ったりするよね。笑

まあ、つまりは紙一重ってことで。あんまり深く考えなくてもいいか~笑

ついでに言うと、運動会ですが前半は先生の腕で過ごしていたのだが

後半は持ち直してしっかり平均台を走ってゴールまでたどりついたり、ちゃんと競技をこなしていた。

なので、運動会終了後は会う人、会う人に

「後半、よくがんばっていたね~えらいね~」と誰よりもほめられていた。

運動会の開会宣言時、誰もがきちんと整列して歌を歌ったり、

園長先生の挨拶を聞いていたりしている中で一人、大声で泣いていたから誰よりも注目を浴びていた。

しかも、娘はメガネっ娘なので余計に目立つ。

それが後半、みんなと同じように競技に参加できただけ。

その事実のみ。

それなのに誰よりも褒められるって・・・まさか、計算?笑

そんなわけないけど、この目立ち方って目立ちたい人からしたら一番せこいな~って

思われるいい目立ち方だよな~って思いました。

おしまい

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